新自由主義の定理(仮)

自分のための覚書。随時更新。

 

① 社会のリソースは限られており、報われる人間は限られている。

 (念のために、もちろんこれは、事実ではなく神話である。)

 

② 自分のために頑張る私は、報われなければならない。

 

①②の帰結として、

③ 他人のために頑張る人は、報われてはならない。

 →人のためという価値観への嫌悪。社会運動、「政治」活動※の敵視。

   ※ここでの「政治」には利益誘導は含まれない。

  必然的に、新自由主義者は野蛮と戦う人にタダ乗りする、フリーライダーになる。

 

①②③の帰結として、

④ 空気のように必要不可欠な労働力は、空気のように安価でなければならない。

 関連語句:エッセンシャルワーカー

 

②より、政府は堅実に頑張る私たちに報いなければならないとなり、その帰結として、

⑤ 勤勉で堅実な我が国民は、怠惰で野蛮な他国民より報われなければならない。

 

 

逆説的に希望を語れば、新自由主義は、フリーライドされる人間、つまり、人のためにという価値観を持つ人、社会運動を行う人、政治活動を行う人、エッセンシャルワーカー、差別や暴力と戦う人がいるからこそ成立する。こうした人たちの復権こそが求められる。