御用学者、再び

 暇ネタ記事。NHKをながら見していると、敦賀原発の再稼働審査のニュースで、ネタのような「専門家の話」が聞こえてきたので、誰なのかweb版で確認すると、なんと、東電原発事故時にその名を轟かせ、御用学者としての評価を決定的にした、奈良林直! 日本を55基のエンジンで飛ぶジェット機に喩え、エンジン=原発を止めれば日本は墜落するぞと、奇天烈な論理で人びとを脅そうとした「原子力の専門家」だ。今回久しぶりに新たに聞けた奈良林節を、NHK NEWS WEBから引用する。

 

www3.nhk.or.jp

専門家 “結論を急いだこと明白な審査 互いが納得できる議論を”

 

原子炉工学が専門の、東京工業大学奈良林直特任教授は「結論を急いでいることが明白な審査会合で、事業者と規制側の主張がかみあっていない部分が多かった」と述べました。

そのうえで、「規制委員会は、行政機関として原発廃炉にするために審査するのではない。拙速に議論するのではなく、互いが納得できる議論を重ねるべきだ」と述べ、事業者の追加調査も含めて審査を継続するべきだと指摘しました。

また、焦点となっている原子炉の真下を通る断層については、「地震を引き起こす『震源断層』は別だが、引きずられて動くひびのような断層については、工学的な安全対策で影響を評価できる。そうしたサイエンスに基づいて審査を進める仕組みに変えるべきだ」と話し、規制基準の見直しも含めた検討が必要だと述べました。

 

 事業者と規制側の主張がかみあっていない? ――たしかに、記事の頭にある動画を45秒あたりから見ると、まさしく、かみあっていない。以下、文字起こしをする。なお、これは、ながら見をしながらも強烈に印象に残ったシーンでもあった。

 

(アナウンサー)今日の審査会合で、日本原電は、ボーリングなどの調査の結果から断層などが動く可能性がないと改めて主張しましたが、

(規制側)科学的な根拠がないんじゃないかと…

(規制側)技術的な根拠なくて妥当ではないと…

(アナウンサー)原発のパイオニアとしてこの分野をリードしてきた日本原電ですが、審査の過程では、提出資料を書き換えるなどの問題が相次いで発覚しました。

(規制側)はい、どうぞ。

(アナウンサー)確実な根拠が示せていないとされた日本原電。規制庁が結論をまとめようとすると、

(日本原電側)追加調査の検討を行ないたいと思っております。

(規制側)追加調査を行ないたいけれども、具体的な中身は決まっていない? 

(日本原電側)時間をかけて、それをやっているところでございます。

(規制側)結論が出せるような段階に私は達していると考えます。追加調査をされるのは自由ですけれども、この判断には、それは、ある意味関係がない…

(アナウンサー)原子力規制庁は、断層が将来動く可能性を否定することは困難だとして、規制基準に適合しているとは言えないとする結論を述べました。

 

 話がかみあわない原因が、日本原電側にあるのは明らかではないか。いたずらに議論を引き延ばし、あまつさえ、改竄までする。こんな組織と納得のいく議論などできるか。

 

 規制委員会は、行政機関として原発廃炉にするために審査するのではない? ――そのとおりだろ。そして、だからなんなんだ。そんなことを言ってなんの意味がある? 安全を審査せずに廃炉にするかどうかだけを審査しろとでも? 廃炉にするかどうかだけに意味があるのなら、再稼働が認められなくとも、原電が自らの負担と責任だけで維持すればよいではないか。そんなことに意味があるのなら。ほんと、科学者の風上にも置けない、言葉を弄すだけの卑怯者だな。

 

 工学的な安全対策で影響を評価できる? そうしたサイエンスに基づいて審査を進める仕組みに変えるべきだ? ――こんな言葉を弄すだけの卑怯な人間の、具体的事実にまったく触れない、工学的だのサイエンスだののうわべだけの言葉、信じられるわけないだろ。

 まあ、ある意味、全く変わっていないことに安心すら覚える。

 

 ところで、これを機に、久しぶりに「奈良林直 ジェット機」などでググってみると、かかったのが、リンクは貼りたくないが、次の記事だ。

 

hanada-plus.jp

 

 ああ、ちゃんと一番相応しい所に辿り着いたのねと、冷めた笑みを浮かべたのでした。ほんと、なにもかも、一番相応しい。でも、読んでないけどね。

 

 しかし、NHKは今さらこんな奴を呼ぶなよと、やはり腹立たしい。それより、こんな奴がまだのさばっている社会、いや、政治のあり方が、ほんと腹立たしい。トレンドで言えば、公金チューチューとか、人権利権とか言ってる奴らは、こいつになんとか言ってみろよと。

 

(追記)

 

 はてなブックマークコメントに、私が書いたこと以外で、これ!これ!と思ったものがあったので、リンクを貼っておく。

 

敦賀原発2号機 再稼働を事実上認めず 原子力規制庁の審査会合 | NHK

奈良林先生、「結論急いだこと明白」って、再稼働を認める決定には結論急いだなんて絶対に言わないだろうから、信頼性・中立性ゼロなんだよな

2024/07/27 03:34

b.hatena.ne.jp